【文化庁】令和6年度文化財建造物保存修理関係者等連絡協議会(第70回)

開催時期・期間:令和6年 10月21日(月) 場 所:京都府立京都学・歴彩館

対象:都道府県・市町村の文化財建造物担当者及び文化財建造物修理主任技術者等(私は「等」)

趣旨:重要文化財建造物保存修理事業等の適正な遂行を図るため,技術上の総括的な指揮監督にあたる者と事業に伴う技術的諸問題について協議をし,もって修理技術の向上と設計監理業務の円滑な実施を図る。

担当課:文化庁文化資源活用課 (修理企画部門)

建造物関係の協議会には、その他には、伝統的建造物群保護行政研修会、文化財建造物修理主任技術者講習会があります。

通常のHMなら伝統的建造物群保護行政研修会か文化財建造物保存修理関係者等連絡協議会が対象となるでしょう。

今回は開場の6割ほどを占める250-300人の出席でしたので、各都道府県47人+中核都市62人+国宝・重文等建造物所有者+独立行政法人+文建協等の文化財建造物調査・修理業者+いわゆる登録文化財に関わるHMは10人ほど合わせて参加登録約500人の約半分が集ったことになります。

インバウンドで過密な京都に文化庁が移転して一年、文化財修理の大総会です。非常にシステマチックに各課より秒単位で説明があり、最後に修理指導部門室長武内さんが総括(昔実査でお会いしました)。今年度のスムーズな予算消化に向けた檄を飛ばし、来年度以降の予算確保の方向性が語られました。

来年度は今までのインバウンド予算(外国人に訪れてもらう歴史的建造物をブラッシュアップする「磨き上げ事業(外観修理、環境整備)」)に今後は、付加価値を加え、かつ2024年能登地震を教訓にした「国土強靭化」予算(防災、耐震等)をプラスして進んで行くぞ!といった感じです。

事前に質疑は送っていたのですが、前さばきが都道府県であったのでみで、未熟な登録修理業者の質疑に答えることなく階は修了しました。

昔某独協法人で年100億消化業務の一端に勤しんでいた頃の記憶が甦る、文化財行政のすさまじさを実感した半日でした。

文化財建造物への愛あふれる方々の過酷な公務員業務の一旦がわかり、背筋が少しゾクッとしましたが、よかれよかれの努力に敬意も畏怖も感じました。がんばれ文化庁、文化財課!!

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