NHKのファミリーヒストリーと同じく誰でも自分や自分の家の歴史がたどれる方法があります。家系図を作る方法から、ヘリテージマネージャーの実務としても必要な知識かも知れません。
戸籍について
出生、親子・兄弟関係の他、養子・婚姻・離婚・死亡がわかります。現在は、結婚を機に新戸籍ができます。戸籍に書かれる人物の住所は本籍地のみ、筆頭者は結婚時に選ばれた姓の持ち主がなる(戦前には家制度による戸主が筆頭)。
通常親の死亡時などに親の「原戸籍」を取寄せることができるように、親から遡った先祖の戸籍を入手することができます(自分との関係を戸籍で示す必要があります)。
戸籍には現戸籍、現在は効力のない古い戸籍である除籍、法改正による改製原戸籍(5様式、戦前(M5式壬申戸籍)M19,M31,T4年式/家制度と戦後S23,H6年活字式)がある。
戸籍や原戸籍は、役所に赴くほか郵送でも取得できる。古い戸籍は保存期限が80年、H22以降は150年であること、古い戸籍には、一を壱と書くような「大字【だいじ】」、や「変体仮名」、「くずし字・異体字」が使われていることにびっくりしないように。
出生から死亡までの 連続した戸籍のさか のぼり方について – 新宿区↓
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000252913.pdf
戸籍調査でわかること
8-10代江戸時代後半までは遡れる
直近でも離婚や異母兄弟、養子が判明する
注意:
家督相続や隠居制度を知っておこう。
成人による改名、氏族・庄屋以外でも名字はあったが公に残っていない。
明治の初めまで本籍地の表現であった「屋敷番号」が今のどこであるかは、「土地台帳」をみるかデータ化される前の登記簿謄本で土地所有者欄に住所があるからです。法務局で相談してみましょう。
その他、郷土誌、図書館、国立国会図書館デジタルライブラリー、過去帳(戒名、俗名、死亡日、住所小字、没時の戸主)、墓誌、宗門人別帳(~M6庶民)、分限帳・由緒書(武家)、軍歴証明書(海軍:厚生労働省、陸軍:都道府県が管理)、東京大学データベース(電子くずし字字典データベース等)
大きな字でよくわかる 江戸の庶民から武士まで 200年家系図をつくる本
2022/7/12
橋本 雅幸 (著)
中高年にやさしい家系図の本。
実物大の戸籍がダウンロードできます!
大きな字と丁寧な解説で相続対策にも役立つ。
武士の先祖もさかのぼれる!
【本書の特徴】
◎大きな字で読みやすさバツグン。
とくに中高年の読者におすすめ。
◎丁寧な解説でよくわかる。
いちばんやさしい家系図の本。
◎好評だった『江戸時代の先祖と出会う 自分でつくれる200年家系図』(2015年)を大幅リニューアル。
◎ニーズの高い「武士の家系図」についてのノウハウが充実。
◎戸籍の知識が身につくので相続にも役立ちます。
おもな目次
1章 戸籍に親しむ
2章 戸籍を読み解く
3章 戸籍以上をさかのぼる
4章 家系図の書き方