酒蔵などの非住宅の大型建築の耐震補強では大空間をキープする必要があります。大きな架構で内壁のない建物補強では「フレームinフレーム」で強固な耐震シェルターを入れ子にし、その鉄骨フレームを既存木造を結束することで建物を固めます。ツシ2階などの小屋裏は実際には使用しないことが多いので思い切りブレースをいれて安定させます。
気を付けることは、強固なフレームやブレースと既存木部との固定時に、既存木部に無理をかけないようにざっくり包み込むような受け部材(鋼製やステンレス製のギプス)をつけるようにを心がけます。
写真では、既存の木フレームの内側に白い鉄骨コラムで列柱を構えコラムの上下で既存柱と結束します。上部では照明効果によるフェードアウトした小屋裏にひっそりブレースを入れています。