2017重要文化財(建造物)の耐震診断・耐震補強に関する手引 改訂版発表
文化庁が2013年に出した『重要文化財(建造物)の耐震診断・耐震補強に関する手引』の改訂版です。伝統工法の耐震に関わる専門家や所有者、その他文化財関係者にとても役立つ資料です。
改訂点は、
- 天井落下防止対策についての記述追加
- 煉瓦造建造物の耐震診断の手順についての記述追加
- 鉄筋コンクリート造の構造体劣化対策についての記述追加
- 事例集への近年の耐震対策事例の追加と別冊化
重要文化財(建造物)耐震診断・耐震補強の手引(改訂版)2017↓
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/hogofukyu/pdf/kokko_hojyo_taisin15.pdf
同 事例集↓
http://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/hogofukyu/pdf/kokko_hojyo_taisin16.pdf
伝統的建造物群の耐震対策の手引2020最新版
耐震診断や補強方法のモデルを示した待望のガイドライン>>https://www.bunka.go.jp/seisaku/bunkazai/hogofukyu/pdf/91989501_01.pdf
京都御香宮の手水舎 ゆるく裾広がりの4本足に重い瓦葺の入母屋造りがのる。長押と柱の交点に仕口ダンパーの様な金物を入れる。猪目(ハート型)の刳り抜きで装っている姿に苦労が見える。240626
木造建築は適切な修理が継承されることで、今日まで保存されてきた。国内外の建造物保存修理の歴史や事例、理念、あり方について、技術者・行政担当者・研究者が会して検証したシンポジウムの記録集。
2019年4月に施行となる文化財保護法の改変により、日本の文化財は「活用」されるものへ。
長年、文化財行政の最前線にあった著者の知見から、文化国家における文化財保護のあるべき姿を示す。
安政の大地震「ナマズ絵」(「鹿島大神宮託曰」)
安政の大地震における仰天の状況が描かれています。2024能登半島地震の光景と重なります。文化財修理という厳しい現場で起きた震度6強に抗することができなった結果に愕然となりました。
鯰絵 震災と日本文化
1995/9/25
宮田 登 (著), 高田 衛 (著)
鹿島大神宮託曰より
鯰仲間にて乱暴いたし、江戸をはじめ近国まで響き渡り、古今まれなる騒ぎとなり
家蔵を揺り潰し、なおまた出火して、武家・町家の差別なく、あまた
焼き失う、怪我人又一命に関わるもの多きよしこの罪何を以くらうべきぞ