2025古民家再生支援事業 発表会へ一言

・提案1 「ヒトマチコトでつなぐ創造的古民家(こんなところにあっタカ!)」(多可町)

都市計画区域外の古民家+離れへの提案。コトを起爆剤に既存環境の良い部分をいかす試み。民家の躍動する姿をイラストで表現して夢を届ける。希望がないと古民家再生はできない。ユニバーサルツーリズムやクラファンも検討。

240601坂越湾

・提案2 「坂越の元廻船問屋の古民家を地域の交流拠点へ」(赤穂市)

NPO拠点と住まいの兼業住宅へ用途を広げて活用する提案。廻船問屋に因む古い屋敷で2階も広いボリュームたっぷりの建物を老朽化修理に多くの予算を投入し、かつ安全で快適な活用をめざす提案。

・提案3 「カウンターから地域へ 〜谷間の村の旧庄屋住宅再生〜」(丹波市)

ロケーションとその環境を活かしてローコストな活用を提案。多棟連結した屋敷なのでエリアを絞って席数の少ない飲食店を営む計画。2025年4月からの建基法改正をにらんでしかも温熱環境改善も必須とする。屋敷を小さなまちに見立てた庭を取り込んだ計画。

050306網干の川面

・提案4 「「次の世代につなぐ」」(姫路市)

街道に面した網干の町家のナンドと呼ばれるなぞの空間が、建物の上下・左右を繋ぐポイントになる。制震ダンパーと合板を組み合わせて過大に「引抜力」(耐震上)を持たせないよう、緩やかで多数箇所の耐震補強する方針で基礎設置も最小限。地域独特の吹抜け空間を呼び戻す提案。

・提案5 「プチリフォームで活かす古民家:地元食材を使った飲食店」(神戸市)

茅葺き民家の里で有名な神戸市北部の民家の再生提案。飲食店を目論む。市街化調整区域の既存不適格建築物とあって制限もあるが、飲食店=特殊建築物への用途変更も200㎡以内とあって建築確認も不要で進められる。加えて2025法律改正による「リフォーム申請」もなし。耐震補助や里作り補助の利用を念頭に予算組み。古民家再生支援事業補助は耐震評点1.0とハードルが高いため利用を断念するとか。

041016篠山の町並み

・提案6 「篠山重伝建地区における小さなビジネス」(丹波篠山市)

今回の提案で最も印象に残った提案。というか古民家再生の根幹に関わる思い提案であった。伝建地区の商用利用のトップランナーである提案者がこの先を見据えて持続可能性を問いかける。スモールビジネスで生き残れるか?

・提案7 「定年退職後、静かな出石のまちなかに移り住む」(豊岡市)

出石らしい古町家の再生。スカッとモダンリビングに。

・事例1 「音楽とアートの温もりで心を繋ぐ 〜つどい場〜」(姫路市)

既存の用途をブラッシュアップ&機能アップする網干の事例。住宅と飲食店を区分けしながら補助金を組み合わせる合わせ技は、手慣れたグッドジョブ。

古民家・文化財建造物再生デザイン >>

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