実家の改修と介護

ただ今、実家のサポート中。ひとりの子として親の住まいの不便や危険と戦っています。

古建具 型板硝子

築50年の実家

おかげさまで、自分たちが建てた家を長年両親は大事にしてくれていましたので、大きな劣化はなく、ほぼ健全な住まいの状態です。

が、親のサポートをするために実家で寝起きするようになって、いかに寒いか、いかに不便かを思い知りました。若いときはなんとも思わなかったことが、それだけ自分も齢を重ねたということでしょうか。

そうした不便と危険をひとつずつ解決していっているひとりの娘としてその奮闘と、建築士の目で改修計画を練る様子を少しずつ紹介していきたいと思っています。

紙張り障子 変わり紙

ガラス戸の危険

介護に際して一番目の問題は、ガラス戸でした。柱と土壁の家ですが、その土壁は少なくほとんどが建具ですが、この時代の建物の特徴はガラス戸です。その前の時代に紙張り障子だった部分が座敷を除いてすべてガラス戸になっています。

二回目の脳梗塞を患った後のことでした。片麻痺をまだ受け止めきれない頃、母がインターホンの音に反応して立ち上がってしまいました。そしてガラス戸に向かって転倒。上部は格子の桟が入っていますが、下部は大きな一枚ガラス。上半身から突っ込んでしまいました・・・。

うかつだった。すぐに大判ガラスをアクリル板に入れ替えました。

順次進んでいく介護状況の都度改修するのは大変だし、今後を見越して改修するのも縁起悪いし、と介護改修のきっかけは難しいものだと痛感したできごとでした。

ユマニチュードと看護 – 2019/2/25
本田美和子 (編集), 伊東美緒 (編集)
かかわり方でこうまで違う「魔法のような技術」と称されるユマニチュード。日々の介護で双方が少しでも幸福感をアップするために、長い道のりに必要なスキル。可能性を引きだし、双方のストレスも軽減できます。



「うんこ」が無理なく出る介護 – 2019/6/10
礒田 次雄 (監修), 浅野 洋藏 (著)
排せつ・食事・肺炎・床ずれに焦点を当てて、具体的なテクニックを紹介。在宅で苦労することに手の届く実践からのアイデアがうれしい。