煙突のある家

ここは滋賀県南部の町。当地自慢の田園風景が広がり、静かな里山が背後にあります。

煙突のある家 古民家改修

ここは、明治生まれのお父様が奥さんを迎えるときに建てられたという、思い出いっぱいの家です。昭和初期の建設とはいえ、古式に則ったこの地方の代表的な民家様式で地元の棟梁によるとうかがいました。骨太でがっしりと梁が組まれています。

そんな歴史ある建物を、今式の生活に合わせて思い切ったプラニングをして、明るく清潔・便利な生活をめざしたリフォームです。

ダイニングキッチン 古民家改修

リフォームのきっかけは、仕事が一段落された長男ご夫妻が、ご両親と一緒にここの暮らしを楽しむことになったことです。海外生活もご経験され、幅広く今もご活躍のお二人にとっても、もちろんご両親様にも、より活動的な生活をめざしていただきたく、縦にも横にも広がりのある空間を創りました。結構、大胆な計画でしたが、決して、日本らしさ、民家らしさを損なわない設計を心がけたのは、やはり、建物とそこに暮らされてきた家人の方への想いを込めたかったからでしょうか。

長い工事期間中、あまりに変貌していく我が家を目にされ、お父様、お母様がしばしば苦笑なさっていましたが、結果的には喜んでくださっているのが何よりです。