登録文化財の漆喰修理
指定文化財の漆喰壁の修理であ漆喰の漆喰の糊の材料は化学製品を用いず銀杏草を用いるのが通例です。オリジナルを踏襲するため、工事総額に対して8-9割の補助率で国や地方自治体から補助金を用意しています。
しかし登録文化財の場合、修理に対する補助もほとんどなく、修理経費削減が必要な場合はそこまでする必要はありません。よって代替えの今様の仕様で漆喰らしく修理することもかまいません。今後余裕のあるときの修理に合せ、本式の漆喰をお考えください。そのときのために現状や修理工程を記録しておくことをおすすめします。
文化財としての補助金はなくても地域によっては、地域振興、観光、空家対策、過疎化対策、景観形成などを目的とした修理に使える補助金が用意されている場合があるので聞いてみましょう。
いずれにせよ、現状の外観を大きく変えない修理工事は届出不要です。
修理に関する補助金は?
設計監理費に対する補助(1/2)はありますが、今回の雁館修理の場合、設計監理業者を介さずに工事される方が良いかと思われます。