懐かしい風景にはわけがある。少しつたないタッチの「摺り絵」の和硝子が少し気になりました。
宝塚市の小浜宿にある国登録有形文化財の和田家住宅(江戸中期)に残る戦前の絵硝子。手前から大堀川・武庫川超しに甲山【かぶとやま】をのぞむ高台に建つ和田家。手前に帆船や葦の原、中景に民家と樹木、そしてその向こうに「甲山」を描いたのであろうか。
実はこの画材・構図はあちこちで見かけます。山を描けば、そのご当地山をだれもが思い描くというカラクリなのか、スペシャルオーダーで忠実に描いたものなのかは不明である。
地方の旅館なんかでよく見かけた彫りの深い「あられ」は厚みもある。
洋硝子
舞子木下家住宅のサンドブラスト(荒目と細か目)の技法でしょうか、この硝子の表情は、うってかわって洋風の粋が感じられます。