相談
昭和40年代にいわゆる接道不良であることを偽って販売された建売住宅。崖上に上がる階段巾だけがこの4軒合せた敷地の接道になっていて、どの家も今後は増築も建て替えもできません。
そこで、改修ならどうでしょうか?
ということで相談いただきました。
答え
違法建築であれ、当市の耐震改修促進事業での無料耐震診断・耐震補強設計(計画策定)・耐震改修工事(合せて約160万)の補助が使えます。神戸の町をみおろす絶景の住まいとして足腰の丈夫なうちは住み続けるという選択肢があるということです。
現況平面図
1階にDK、2階に個室のあるプラン
現況の大志員診断の評点は0.11「倒壊する可能性が高い」でした。
補強計画平面図
見晴らしのいい2階にLDKを配置して、水回りと寝室を1階にとる計画です。
階段を緩やかに付け直します。
主に筋交いと構造用合板で耐力壁、金物で耐力を増強します。
風の抜ける大きな空間でのびのびと暮らしていただきたいものです。
補強計画により、耐震評点が1.15「一応倒壊しない」レベルになりました。
劣化改修と、屋根を軽い材料に葺き直し、全体をリニューアルする計画です。