京都洛東の普通の町家の、ちょっとわびた板塀。紅葉や紫蘭との呼吸がいいですね。
牆【ショウ】とは、
かき土や石でつくった垣根。土塀のこと。日本建築文化の脇役として注目してみました。
『日本門牆史話』岸熊吉著 大八洲出版 1946 国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能です。
大和八木国分寺にある宝篋印塔は岸熊吉の設計 ちょっと堅い印象
岸熊吉(1882-1960)
古文化財の保存修理に長らくたずさわった建築家、福井市生れ。京都では醍醐寺経蔵修理、本願寺飛雲閣修理、大正10年からは奈良県に入り、県内国宝建造物約50棟以上の修理に関与。東大寺南大門・転害門・大湯屋、興福寺東金堂、唐招提寺礼堂、当麻寺金堂・講堂、室生寺灌頂堂、春日神社本殿、石上神社拝殿、法隆寺など。
京都帝国大學医学部納骨墓も宝篋印塔
岸熊吉の著書
- 藤原宮阯伝説地高殿の調査 1 日本古文化研究所報告 第2足立 康/[著]日本古文化研究所19361
- 法隆寺図説 朝日新聞社19421
- 日本門牆史話 岸熊吉著 大八洲出版19461
- 法隆寺圖説 樋口正徳編集 朝日新聞社19421
- 奈良縣史跡名勝天然記念物調査抄報 奈良県教育委員会編 奈良縣教育委員会1936
京都萩の寺の土塀(練塀) ゆらゆら波打つ塀瓦