土壁塗りの外壁には雨の降り込みで土壁が傷むのを防ぐために、こうした自然材料を使います。杉皮です。
日本の国土の70%は森林といわれその中でも建築用材として多くの杉が植えられています。花粉症の原因と疎まれがちな杉ですが、その名のごとくまっすぐ、すくすく伸びる樹姿はこの杉皮で覆われています。、そして建築用材に杉材が製材されるたびにこの杉皮が剥かれます。これを簡易な屋根葺き材にしたり、こうして壁の保護材に使う知恵はすばらしいですね。
屋根材に使うと耐用年数は5~7年、軒深い外壁ですと20年以上保つ、エコな素材ですね。
外壁に使う場合、横胴縁を下地に一尺前後の間隔で竹(割竹や女竹の引き寄せ)などで押さえると、ざんぐりと野趣味ある風情の中できりりと引き締まり、格の高いシチュエーションでも使えます。