家仕舞と活用

長年ご先祖やご家族が過ごしてきた家にもやがてお別れの時が来ます。

人ならそれはエンディングノートとして、言葉を残したいところですが、家はなかなか語りません。

そこで、家の気持ちになって、その家がたどってきた歴史を残してみる試みです。

家は手を離れ、またはその姿を消すかも知れません。姿があるうちにどんな家だったか、その家がそこに建った経緯からその後の変遷、思い出、またはその他の古文書や古写真などの記録と共に確かな「歴史ノート」にする提案です。

やがて後の世にこんな家の歴史があったのだと知らせるために・・・。

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220416奈良県 昭和初期のレトロ住宅(長屋)

空き家の発生を抑制するための特例措置

「倒壊の危険性が高い」「衛生上問題がある」「著しく景観を損なっている」等、特定の状況の空き家に対し、固定資産税及び都市計画税の軽減措置が除外され、結果「固定資産税が6倍」になります。このような空き家問題に対して「売却を促して、空き家を減らす」ことを目的とし、今回、平成28年度税制改正大綱に、一定の要件を満たした空き家の売却には特別控除を創設する案が盛り込まれています。>>空き家の発生を抑制するための特例措置(国土交通省)

家屋・敷地等を相続した相続人が、相続開始の日から3年を経過する日の属する年の12月31日までに、当該家屋(耐震性のない場合は耐震リフォームをしたものに限り、その敷地を含む。)又は取壊し後の土地を譲渡した場合には、当該家屋又は土地の譲渡所得から3,000万円を特別控除する。
適用期間が2023年12月31日まで。被相続人が相続の開始の直前において居住していなくても、老人ホーム等に入居などの一定要件を満たした場合合も対象に加わることとなりました。

150521福住の廃墟

古民家の終末

建物の声を聞き、姿を撮り、関連資料を目で見て分かる形に残すお手伝いができたらと思います。

建物の正確な実測やその素材の見極め、できるだけ改修の遍歴も解き明かし、検証していきます。

その家の建っている地域性が定かになったり、名棟梁の手の跡、知恵、思いやりが見つかることもあります。台風や水害の被害のあともあるでしょう。建築士としてヘリテージマネージャーとして、心をこめて建物の記録作りをいたします。

人手に渡る前に、解体してしまう前に「我が家の歴史帳」を作ってみませんか?